銀座ハート芸術サロン

   53回銀座ハート芸術サロン

平成24522日(火)(開場1330、開演14時)

会場 銀座・岩尾ビル・5階ホール(終演 17)

第一部    3回・知られざるクラシック名曲鑑賞

清水優さんの推薦・編集と解説〜

 

有名作曲家の余り知られていない名曲と言うのも存在しますが、今回も前2回に引き続き、余り知られていない作曲家の名曲に絞る事にしました。素晴らしい文化遺産を埋もれさせてしまうのは余りにも惜しい。この様な素晴らしい遺産を人類に残してくれた作曲家に対する敬意を持って選びました。ご鑑賞下さい。

1:A.Rubinstein( A.ルービンシュタイン ): チェロソナタ第1番 ニ長調 OP-18:

第3楽章

2:Scriabin ( スクリャービン ) ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 OP19:第1楽章

 

3:Barber ( バーバー ) 弦楽のためのアダージヨ OP-11

 

4:Cilea (チレーア ) 「アドリアーナ・ルクヴルール」 

第1幕 私は創造の神の慎ましい下僕です 

5:Giordano ( ジョルダーノ ) 「アンドレア・シェニエ」  

第1幕:. ある日藍色の空を  第3幕: 祖国の敵   第4幕: 愛の二重唱、終曲  

 

6:Suolhati ( スオラティ ):小交響曲 第2、4楽章、

 

7:Chabrier ( シャブリエ ):絵画的小品から牧歌 

第二部  交流会  心あたたまる語らいをしませんか

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○参加費 2,000円(同伴の奥様分は1,000円)

○問い合わせ、参加申し込み

 石原(090-312-6492)  yukiishihara@nifty.com

網屋(0434613259  makamiya@catv296.ne.jp

尾島(09088466714 ojm@c3-net.ne.jp      (裏面へ)

 

 

                    解             説

1:A.Rubinstein ( A.ルービンシュタイン )( 露、1829−1894 )

チェロソナタ第1番 ニ長調 OP-18: 第3楽章  チェロ:Y.セメノフ、 ピアノ:K.ステグマン

作曲者はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の献呈を当初拒否したニコライの兄です。先年発掘した名曲で、1、2楽章も悪くはないですが、第3楽章が特に秀逸です。

ピアノが低音で下がって行くところをもっと強烈に浮き立たせると更に名曲が引き立ちます。

 

2:Scriabin ( スクリャービン )( 露、1872−1915 ) 

ピアノソナタ第2番 嬰ト短調 OP19:第1楽章   ピアノ:R.ラレード

1楽章のすばらしさは正に幻想ソナタの名に恥じない名曲の名演です。第3番,第4番のソナタも名曲ですが、5番以降(9番まで)は難解です。

 

3:Barber ( バーバー )( 米、1910−1981 )

弦楽のためのアダージヨ OP-11A.シェンク指揮、ニュージランド交響楽団

バーバーはアメリカの現代作曲家ですが、現代曲とは思われない静かな落ち着いた名曲です

 

4:Cilea (チレーア )*( 伊、 18661950 ):

「アドリアーナ・ルクヴルール」 第1幕 私は創造の神の慎ましい下僕です  ソプラノ:M.カバリエ、 

 チレーアはイタリアの歌劇作曲家で、「アルルの女」等の作品があります。主人公の女優のルクヴルールが歌うきれいな曲です。

 

5:Giordano ( ジョルダーノ )*( 伊、1867−1948 ): 

「アンドレア・シェニエ」  第1幕:.ある日藍色の空を T:M.デル・モナコ 第3幕: 祖国の敵 Br:E.バスティアニーニ  第4幕:愛の二重唱、終曲 :T:M.デル・モナコ、 S:R.テバルディ、G.ガヴァツェーニ指揮

ローマ・サンタ・チェチリア管弦楽団 

 ジョルダーノはイタリアの歌劇作曲家で、第2回のオペラ「フェドーラ」の作曲家です。アンドレア・シェニエはそれ程有名なオペラではありませんが、名アリアが幾つもあり、終幕の二重唱も迫力のある名曲です。

 

    2人ともプッチーニ( 1858−1924 )より少し後の作曲家です。

    南イタリア・ヴェリズモ(現実派)3人男:チレーア、ジョルダーノ、レオンカヴァッロ( 「道化師」で有名 )

トスカーナ抒情派3人男:プッチーニ、マスカーニ( 「カヴァレリア・ルスティカーナ」で有名 )

カタラーニ( 第2回の「ヴァリー」 )

 

6:SuoLahti ( スオラティ )(フィンランド、1920−1936 )

小交響曲 第1、4楽章  カリテイコ指揮、VIVO交響楽団

  生年、死亡年が間違えているのではなく、何と16歳でこの交響曲を書いた年に亡くなってしまった薄幸 

 な作曲家で、死因は書いてありません。聴きながら涙が出てくる様な話です。

 

7:Chabrier ( シャブリエ )(仏、1841―1894 )

絵画的小品から牧歌   ピアノ:G.ラボル

シャブリエはスペイン狂詩曲が有名な位で、オペラも書いていますが、全く知られていません。

  のどかな田園風景を思わせる様な佳作です。